新房昭之監督の評価と芸術性[海外掲示板翻訳]
これは新房昭之監督や彼の作品についてのスレッドです。
彼はアニメ監督となった90年代から進化を続けています。
新房監督が過去に携わった作品がどのように現在の作品に影響したかを探っていきましょう。
人々は好きなアニメ監督に押井守、庵野秀明、渡辺信一郎 、etc....などの名前を挙げるかもしれない
でもこれらの監督達は新房昭之のように私には響かないんだ
確かに渡辺監督の作品は「クール」だし、庵野監督の作品は「ディープ」なのかもしれない
でも私はジャンルを越え、フレッシュだと感じることの出来るスタイルをアニメに求めたいんだ
そして新房監督はこの要素がとても上手い
彼は日常系(ひだまり、それ町)、コメディ(化物語、荒川)、デコンストラクション(まどか)など作品レンジが驚くほど広い
これは吉成鋼や守岡英行といったアニメーターとのやり取りで彼の演出を助けている部分もあると思ってる
携わった全ての作品はカバーできないけど有名な作品は触れるつもり
新房監督は平凡で控えめなアニメやOVAからキャリアをスタートしたが、「セイバーマリオネットJ」OPのような良い仕事もしている
このOPでの彼のスタイルは"なのは"やシャフト作品でのオープニングのような演出・編集に似ていると思う
次は2001年の「ソウルテイカー」OP、このあたりから彼のスタイルが目立ち始めているのが分かる
彼の作品のスタンダードになったもので顕著なものは「魔法少女リリカルなのは」だろう
このシーンでのカメラワーク、カット割り、吉成鋼による細部まで描き込まれたアニメーションは素晴らしい
彼のシャフトにおける初期の作品に「ネギま!?」がある
少年マンガなのに趣向を変えて別のテイストを加えるのが面白かった
特に1話の最初の10分間は上記を証明している
細かい髪のなびき、カメラの揺れ、4:00付近でのネギのアップから建物へのカット変わりなど実に面白いカメラワークが見て取れる
彼の仕事の中でも目を引く作品として「さよなら絶望先生」がある
3シリーズ全てに演出としての知識を詰め込み、マルチレイヤーや多くのテーマが埋め込まれている
ここでは2分間で50カットも使ってる:
最近人気のあった作品だと「魔法少女まどかマギカ」、これは皆も素晴らしい作品だと知っているよね
次のシーンの演出について見てみよう、背景以外は黒で描かれシンプルに作られている
これによりキャラの細かなニュアンスを読み取るのが容易になったと言える
[thirdlcさん]
絶望先生のオープニングに新房監督は関与してないでしょ
たしかオープニングディレクターとして尾石達也さんがクレジットされてたはず
ツンデレカフェのシーンも基本的に尾石さんのアイデアだよ
尾石さんはOPのようなエピソードを作るべく、ひだまり2話以降から試験的にこういうシーンを挟んでくる
というかマルチカラーショット、テキストウォール、カットの素早い編集なんかは全部尾石さんのスタイル
「ぱにぽにだっしゅ!」は新房監督が「リリカルなのは」で忙しかったから大沼心さんと大田和寛さんののテイストが強い
尾石さんは新房監督の後ろにいるから何をやったか知ってる人は少ないよね
実を言うと今日の新房/シャフトスタイルって尾石さんが作ったんだよ
[Vexxさん]
「月詠 -MOON PHASE-」と「ぱにぽにだっしゅ!」は?
個人的には初期の作品が好きだなぁ、あの頃は原作に対して彼のエゴが抑制されてないんだよ
最近の作品ではエゴが控えめになってストーリーの細かい部分で補完してる
[Kaioshin Samaさん]
時々、やりすぎてるなぁって思うわ
作品例を挙げるなら絶望先生では一線を越えてる部分がいくつかあるね
比較対象としてマイケル・ベイ(爆発)、ジェリー・ブラッカイマー(カメラアングルをコンスタントに変える)
J・J・エイブラムス(レンズフレア)、これらの監督にも過度なスタイルはあるが
[Grim_Reaperさん]
同感、しばしば新房アニメは観ていて苦痛な場面もある
[Ahiru77さん]
まどかマギカは面白かったよ
まぁキャラの顔がパッとしないシーンもいくつかあったり、異空間のシーンは怖く描きすぎだと思う
「ダーク」なところをキュートにやって欲しいかな
[Soliloquyさん]
ダークをキュートに描くことが成功のレシピとは必ずしも言えないよ
ただ「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」はそのポテンシャルがあったと思うが、そういう風にはならなかったね
一方で「ひだまりスケッチ」は素晴らしいストーリーが無くてもチャーミングで面白いシリーズが作れることを証明していた
私も新房監督の作品は初期のものを除いてほとんど観てると思う
彼のアニメは一度観ただけでは内容を理解できなくて何度も観たくなるシリーズが多いよね
とてもカオスかつ無原則でフレームの動きもかなり速い、特に普段あまり使われないなカメラアングルの多様は観ていて面白い
[Taufiq91さん]
90年代に新房監督が携わったアニメのOP:
[olomonさん]
新房はリミテッドアニメのビジュアル面における新たな面白さを開拓したね
色彩やレイアウトなんかもかなりシャープに使うし、タイミングは言うまでも無くキレまくり
[Grim_Reaperさん(ベラルーシ)]
とりあえずウテナは観といたほうがいいよ
新房監督のクリエイティビティのルーツは「少女革命ウテナ」だからね
メソッドが似ているだけでなく、ウテナの方が優れた表現で使われている
[0utf0xZer0さん(カナダ)]
幾原監督はスタイリッシュな要素をより目的にかなった形で使ってる
シンボリズムの多用はあんまり好きになれなかったとしてもあれはすごいよ
でも新房監督にクリエイティブな才能が無いっていうのには強く反対する
[zato_1oneさん]
「コゼットの肖像」は新房作品の中でも傑作だよ
もはや芸術作品だし、ファンなら必見!
(http://forums.animesuki.com/)
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