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『輪るピングドラム』最終回オールナイトイベント

Mawaru-Penguindrum009

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キャスト、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。



第1部トーク

登壇者:木村昴(高倉冠葉役)、木村良平(高倉晶馬役)、荒川美穂(高倉陽毬役)、三宅麻理恵(荻野目苹果役)、幾原邦彦監督

■初めの挨拶
監督:「おとといまで作業中だったので間に合ってよかった」


■キャストにアフレコ台本でしか次の展開の知らせなかった理由

監督:「あらかじめ次の展開を知らせておくと芝居にヒネリを加えてきそうだったから、
もし教えた後に制作側で展開を変更するようなことがあったら演技がおかしくなりそうだし、役者に迷いのようなものがあった方がいいと考えている」

・キャスト側で色々予想しても監督には「そうかもしれないね」とか「そのアイデアいいね、それアリだね」とか返される。
・展開はみんなが予想していた事も選択肢の一つとして考えて決めている


■役者さんから影響を受けた点は?
監督:「特にない」


■ペンギンの声は?
監督:「ペンギンの声は声優さんにしようか効果音にしようか迷って使うかわからないけど一応収録してもらった。
最初聞いたときは違和感があったけど声優さんが声を吹き込むからキャラクターとして成立すると実感した」

・ペンギンの声を収録したのは1話の収録終わりの時点、「使うか分からないけど」って言われた
・晶馬君の普通の演技ではすんなりOKもらえたのにペンギンの演技になるとなぜか4回くらいNGを出されたり
・最初はどのペンギンも鳴き声は「キュ」だったけど、1号は木村昴さんのアドリブでいつの間にか「ギュ」になってた
・エスメラルダは11話の1号に迫ってるところで堀江さんに迫ってる感じと上品さを出してとお願いしたら「キュフ」になった
・監督はペンギン1号のネタを考えているときが一番自由になれる、でも女性スタッフからキモいと言われてしまうとか
・2号はキーになるペンギンなので入りやすいネタにした、いつも「次は何を食べさせるか」を考えてた


■キメ台詞について
・苹果の「すっごい待ったんだゾ」は助監督の山崎さんが考えたんだと思う
・キメ台詞は監督がネタ帳に思いついたものを日々書き込んでる
・真砂子のは当初過激なキメ台詞過ぎてやってくれそうな役者さんがいないと感じたので間引いて「すり潰さないと」になった
・ゆりのキメ台詞は舞台女優なので「バミってるわよ」にしようと思ったけど業界用語過ぎで分からない(監督としてはハリウッド女優のようにしたかった)、そこに常葉Pが今ホットな「ファビュラスマックス」はどうかと提案してくれた
・眞悧には監督の口癖を結構入れている、「だよね」(目上の方には"ですよね"になる)とか


■上映話数

第1部:トーク
     第1話「運命のベルが鳴る」
     第12話「僕たちを巡る輪」
     第18話「だから私のためにいてほしい」


第2部:第20話「選んでくれてありがとう」
     第22話「美しい棺」
     第23話「運命の至る場所」
     トーク

第3部:第24話「愛してる」
     トーク
     第24話「愛してる」(改めてもう一度)
・上映話数は池田Pと監督がセレクト、16話を入れたかったけど時間の都合もあって無理だった
・最終回はTVをスクリーンに映せないのでBDで用意した(CMは全部キングレコードに差し替えたもの)



第2部トーク

登壇者:木村昴(高倉冠葉役)、荒川美穂(高倉陽毬役)、三宅麻理恵(荻野目苹果役)、幾原邦彦監督


■キャストの人は最初ピングドラムをどんな話だと思った?
・わからない、次の展開すらわからない
・三宅さんは20話で「陽毬の運命の人は晶馬」というのを知り、ショックで熱が出た
・荒川さんは陽毬が病弱とは聞いていたが1話で死んでビックリしたとか(でもなんとか23話までは生きてこれた)


■番組宣伝について、台詞の意図とか
監督:「番組の構成とかはまだ決まってなかったけど、こんな舞台とキーワードは言わせておきたかった。
休日の朝にやってるようなアニメかと思いきや意味深で怖い台詞というミスギャップが好き。」


■ロゴマークだけを使った番宣からいきなりペンギンが転げ回るだけの番宣を採用した理由は?
監督:「あのシーンを番宣に使う予定は無かったけど荒川さんの"キュピーン"に惹かれたので採用した、文字通り輪るピングドラムになった」



■最終回を前にして一言
監督「ようやくここまで辿り着けた、最後まで画面のテンションを維持できたのはスタッフのおかげなので拍手を送って欲しい」



第3部トーク

登壇者:荒川美穂(高倉陽毬役)、三宅麻理恵(荻野目苹果役)、幾原邦彦監督、辻田邦夫(色彩設計)


■最終回の感想
・アフレコ時にはぬいぐるみに入ってたメッセージがよく見えなくて「大すきだよ、お兄ちゃん」という陽毬からのメモだと思ってた。完成画面が「大好きだよ お兄ちゃんより」だったのでキャスト揃って目頭が熱くなった。


■最終回の裏話
監督:「最終回は絵コンテがなかなか決まらず古川さんとかなり打ち合わせして練り上げたが、女性スタッフからのダメ出しでちゃぶ台をひっくり返されたり大変だった。
制作的には13話~19話くらいまでがシナリオが完成してなかったり絵コンテが出来てなかったり一番辛かったと思う。制作進行のスタッフも5人中4人が新人だったので心配な部分もあったけど自分が最初に関わった作品と思い入れを持ってくれたので乗り切れた。」
辻田:「間に合わなかったら幾原監督がテレビですまん!って言うのを放送しようと思ってた(もしくはピングウェーブ)」


■最終回の内容はどうでしたか?
監督:「自分が言ったことが公式になってしまうのでもうちょっと伏せておきたい。」


■幾原監督の12年ぶりの新作ですが
監督:「方々のインタビューで12年ぶりって言われるので沢尻エリカの気持ちが分かった、別に!って感じ」


■制作当初では今日のような最終回をどれくらい想定していたの?
監督:「想定していた部分もあるし無かった部分もある。自分の癖でもあるがOPはラストシーンのイメージを含むべきだと考えてる(苹果が燃えたりするのは直感的に浮かんだラストのイメージ)。」


■ペンギンとは何だったのか?
監督:「子供の頃にオバケの○×太郎という作品が好きで、ご飯を食べるばかりで何もしてくれない居候キャラと一緒に暮らしてみたいと夢見てた。特に妹のP子にあるマツゲは初めてアニメキャラにエロスを感じた瞬間だった。」


■監督が好きなキャラ
監督:「特に好きなキャラというわけではなく女性キャラには自分の好きなタイプの女性を投影してる。だからストーカーもされたい(笑)。男性キャラには自分を投影してるから照れもある。」


■多蕗について
監督:「18話に出てくる桂樹の母親は自分の母親をモデルにしたわけではない。Wikipediaにも母親と確執があるとか書いてあるけどそんな事は無いよ(笑)」


■今後のイベントについて
・1月下旬に新宿マルイワンで展示イベントがある
・2月から池袋のナンジャタウンでコラボイベントがある

・三宅さんは最終回で苹果が燃えたのがどれくらい熱いのか体験したくて50度のお風呂に入ったとか


■最後に
監督:「今年は日本にとって大変な年だったのでそんな中でこういう作品を作るべきなのかという意見もあったし、逆に作るべきという意見もあった。
自分の父親は弱さを決して表に出さない人で弱音を吐く姿も見たことが無いくらいの鉄人。そんな強い父が今の自分より若い年にして亡くなった。夢でも何でもいいから父親が現れて自分に何か言って欲しいと思うことがあり、若い時期は父親と同じくらいの年の男が嫌いだった。
それから死ぬという意味は何だろうと考えるようになり、最近になって気付いたのは"死"に意味はなく、意味は残されたものが作っていくものだと思った。これがピングドラムを作り出す一部になってるんじゃないかな。
そんな監督のエゴに付き合ってくれたスタッフに感謝したいし、絵的な部分は若いスタッフが自分の想像を超えるようなものを作ってくれたので本当に感謝している」


■次回作は?
監督:「次はライトでセクシーなのがいい」
池田P:「きっとそうはならないけどね」



もっと面白い話が色々あったと思いますがこれが限界ですね。
男女比は3:7くらいで女性の方が多かったと思います。
最終回では周りの人は皆泣いてましたよ。眞悧の「マジで?」は大爆笑でしたが

間違ってるところがあったらごめんなさい、そしておやすみなさい
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| イベント | 10:47 | comments:15 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ありがとうございます。

| 名無しさん@ニュース2ちゃん | 2011/12/24 14:02 | URL |

私は今年だからこその良いテーマだと思いました

| No Name | 2011/12/24 15:35 | URL |

レポすごいなー丁寧にありがとう
面白かったアニメは多々あるけど「輪るピングドラム」は何よりも心に響いた作品だった
ギリギリのスケジュールの中でこれだけのものを届けてくれた監督始め、スタッフキャストに感謝
ピンドラに出会えてよかった

| No Name | 2011/12/24 15:53 | URL |

鷹の爪団とのコラボに至った経緯について監督に聞きたい今日この頃。

| No Name | 2011/12/24 16:39 | URL |

いーーーなーーーーーー
俺も行きたかった・・・

最終回で陽毬が「昔は口が悪かった」的なことを言ってたから、
プリクリ様の毒舌は意外と陽毬の深層心理の影響だったのかなw

|   | 2011/12/24 16:57 | URL |

>監督:「次はライトでセクシーなのがいい」
>池田P:「きっとそうはならないけどね」
ならないだろうなぁw

| 名無しさん | 2011/12/24 17:12 | URL |

管理人さんありがとー!

| 麻呂 | 2011/12/24 18:27 | URL |

とてもよく出来ていて引き込まれるように観させてもらったけれど好きにはなれなかった。でも頭と心をフルに使わないと味わえない作品ていいですね。作られた関係の方ご苦労様でした。変身した陽毬ちゃん最高でした。

|   | 2011/12/24 19:43 | URL |

最終回、まだ観てないので観たらまた来て感想を書き込みます。

| 名無しさん | 2011/12/24 21:56 | URL |

苹果の中の人、なんか色々可愛いなw

| 名無しさん | 2011/12/24 23:35 | URL |

イベントに行けない地方在住民なのでレポ嬉しいです。ありがとうございました。

| No Name | 2011/12/25 10:43 | URL |

なんとか時間を作ってようやく観ることが出来ました。

まず管理人さんお疲れさまです。フットワークが相変わらず軽くて素晴らしい。レポートありがとうございます。監督たちの内情を知ることが出来てアニメの見方に深みが出ました。

>■ペンギンとは何だったのか?

 監督、応えになってないしwww

>■最後に

 良いこと言うなあ。

| 名無しさん | 2011/12/25 20:33 | URL |

父親(的な存在)への視線がとても興味深い作品だった(母親はここではスルー)。
象徴的なさねとし先生の呪いと、その(とりあえずの)顛末とか。
作品を成立させるある種の倫理観が最後まであって、そこに好感が持てたな自分は。
正反対の感想が多いかもしれないけど、監督はバランス感覚に秀でた人だって印象を強く持った。
個人的には今年見れて本当にありがたかった作品。管理人さんもありがとう。

| 名無しさん | 2011/12/25 22:09 | URL |

管理人さんありがとう
いろいろ考えられる作品だったなあ…

| No Name | 2011/12/26 02:42 | URL |

>"死"に意味はなく、意味は残されたものが作っていくものだと思った。

言葉が胸に響いた。関係者の皆様、素敵な作品をどうもありがとうございました!

| No Name | 2011/12/26 10:00 | URL |















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