電脳コイルBlu-ray Box発売記念『電脳コイル探偵団集まれ!“夏期特別授業”開講!』
電脳コイルBlu-ray Box発売記念 『電脳コイル探偵団集まれ!“夏期特別授業”開講!』
2011年9月9日(金)
【出演】
監督:磯光雄
撮影監督・デジタルエフェクト:泉津井陽一
絵コンテ・演出:野村和也
■ブルーレイ化にあたってのリテイク内容とは?
監督:12話でダイチのヒゲを増やしたり、アイコの胸をちょっと増やした。
あとはちょこちょこ直しているので分かるところは分かるかも。
http://www.tokuma.co.jp/coil/blog.html(BD-BOX制作ブログ「第10回」参照)
■描き下ろしジャケットについて
監督:初めてDVD/BDのジャケットを描いたのでキャラを小さく描きすぎてしまった。
バストアップくらいで描かないとAmazonに並んでも見えない事に描いてから気づいた。(ヤサコの頭身も高すぎたかも)
最初はジャケットの上に透明のスリーブをつけてスリーブ上に電脳ペットを描いてメガネで見ている感を出したかったが今の技術ではズレてしまうらしい。今世紀の印刷技術では不可能と言う事でボツに。
http://www.tokuma.co.jp/coil/bd_box.html
■撮影での苦労話
泉津井:後半に入ってヌルやイリーガルなどデジタル処理が増えたので終わる気がしなかった。
BD化にあたってリマスターする時は当時の素材を探さなければいけないし、ソフトのバージョンも変わっていたので大変だった。
まさに古い空間に入ったみたい。
監督:私の場合は見つからない素材があったら探すより描いた方が早い、もう覚えていないくらい描いている。
■絵コンテ・演出での苦労話
野村:監督と徹夜でコンテを直したら2分オーバーで「じゃ直そうか」って言われたときは体力的に大変だったけど楽しい現場でした。
絵コンテでは監督から「引いて捉えすぎている」と言われ、寄りと引きを初めて意識するきっかけとなった。
■現場の雰囲気は?
泉津井:皆との距離が近い、素材が無くても野村さんや井上さんがその場で描いてくれる。
いつの時から監督の席から見える位置にモニターを1台置いてデジタル作業の進捗を確認できるようにした、音響の打ち合わせをしている磯さんから「あと3ミリずらして」とか指示が飛んでくる。
野村:後半は絵が描ける人は作監も原画も動画を手伝ったり少しでもクオリティアップしようと頑張っていた。
■上映される1話、12話、20話、26話のリマスター作業について
監督:1話は今日のイベント用の特別版なのでブルーレイにも収録されない、オヤジの声に新人を起用しました(リング・スズネさんでした、オヤジが「シモベ言うなコラ」とか言ってましたね)
20話はダビングに立ち会えなかったのが心残りだったので音を弄っている、でもお客さんにはわかりづらいかも
■こんなお話を入れたかったというネタはありますか?
監督:ネタを10本くらい作った中からエピソードを作っているので捨てている部分が多い、これは今後使うかも知れないのでも言えないです。
女子アナが学校にレポートに来るっていう話を作ったらプロデューサーに他の作品で使われてしまった。
本当だったら4クールでヒゲの話みたいなお遊び回をもっとたくさんやりたかったけどたぶん死者が出ていたと思う。
■ARみたいに取り組んでみたい技術はありますか?
監督:面白いのに注目されていない技術が好き。当時はVRばかりでARが注目されていなかった。
現段階では電脳コイルと似たような作品になってしまうので次回作で使うかは分からない。
実は今回のブルーレイのジャケットに次回作のヒントが入っているがたぶん分からないと思う。次回作に関しては発表までまだ少し時間がかかりそうなのでご期待ください。
■電脳コイルならではの手法
泉津井:サッチーなどの3Dモデルは通常なら3Dソフトで動きまでつけるが、モデルを角度を変えて1度ずつグルっと回したものを素材として作り監督が2Dソフトで動かしている。
監督:2話でヤサコ達がサッチーに追いかけられているシーンもこの手法で作っている。普通の人なら時間がかかるやり方だと思うかもしれないが私の場合はこっちの方が早い。手描きに近い動きになる。
■磯監督の印象
泉津井:捉えどころのない人、でも自分の主張すべきところはキッパリ言う。
野村:噂や都市伝説を沢山聞いていたので怖い人かと思ったら全くそんな事は無かった。スケートの織田信成選手に似てる。
監督:噂の半分は事実だがあとは誰かが膨らませている。
■最後に一言
監督:1話は総作画監督の本田さんが凄く頑張ってくれた回、今でもお手本としてなぞっているくらい。
12話はダイチのヒゲを増やしたり音楽をちょっと変えた、26話は最後の方が変わっているので詳しくはコメンタリーを聴いて頂ければわかると思います。

監督:磯光雄
撮影監督・デジタルエフェクト:泉津井陽一
絵コンテ・演出:野村和也
■ブルーレイ化にあたってのリテイク内容とは?
監督:12話でダイチのヒゲを増やしたり、アイコの胸をちょっと増やした。
あとはちょこちょこ直しているので分かるところは分かるかも。
http://www.tokuma.co.jp/coil/blog.html(BD-BOX制作ブログ「第10回」参照)
■描き下ろしジャケットについて
監督:初めてDVD/BDのジャケットを描いたのでキャラを小さく描きすぎてしまった。
バストアップくらいで描かないとAmazonに並んでも見えない事に描いてから気づいた。(ヤサコの頭身も高すぎたかも)
最初はジャケットの上に透明のスリーブをつけてスリーブ上に電脳ペットを描いてメガネで見ている感を出したかったが今の技術ではズレてしまうらしい。今世紀の印刷技術では不可能と言う事でボツに。
http://www.tokuma.co.jp/coil/bd_box.html
■撮影での苦労話
泉津井:後半に入ってヌルやイリーガルなどデジタル処理が増えたので終わる気がしなかった。
BD化にあたってリマスターする時は当時の素材を探さなければいけないし、ソフトのバージョンも変わっていたので大変だった。
まさに古い空間に入ったみたい。
監督:私の場合は見つからない素材があったら探すより描いた方が早い、もう覚えていないくらい描いている。
■絵コンテ・演出での苦労話
野村:監督と徹夜でコンテを直したら2分オーバーで「じゃ直そうか」って言われたときは体力的に大変だったけど楽しい現場でした。
絵コンテでは監督から「引いて捉えすぎている」と言われ、寄りと引きを初めて意識するきっかけとなった。
■現場の雰囲気は?
泉津井:皆との距離が近い、素材が無くても野村さんや井上さんがその場で描いてくれる。
いつの時から監督の席から見える位置にモニターを1台置いてデジタル作業の進捗を確認できるようにした、音響の打ち合わせをしている磯さんから「あと3ミリずらして」とか指示が飛んでくる。
野村:後半は絵が描ける人は作監も原画も動画を手伝ったり少しでもクオリティアップしようと頑張っていた。
■上映される1話、12話、20話、26話のリマスター作業について
監督:1話は今日のイベント用の特別版なのでブルーレイにも収録されない、オヤジの声に新人を起用しました(リング・スズネさんでした、オヤジが「シモベ言うなコラ」とか言ってましたね)
20話はダビングに立ち会えなかったのが心残りだったので音を弄っている、でもお客さんにはわかりづらいかも
■こんなお話を入れたかったというネタはありますか?
監督:ネタを10本くらい作った中からエピソードを作っているので捨てている部分が多い、これは今後使うかも知れないのでも言えないです。
女子アナが学校にレポートに来るっていう話を作ったらプロデューサーに他の作品で使われてしまった。
本当だったら4クールでヒゲの話みたいなお遊び回をもっとたくさんやりたかったけどたぶん死者が出ていたと思う。
■ARみたいに取り組んでみたい技術はありますか?
監督:面白いのに注目されていない技術が好き。当時はVRばかりでARが注目されていなかった。
現段階では電脳コイルと似たような作品になってしまうので次回作で使うかは分からない。
実は今回のブルーレイのジャケットに次回作のヒントが入っているがたぶん分からないと思う。次回作に関しては発表までまだ少し時間がかかりそうなのでご期待ください。
■電脳コイルならではの手法
泉津井:サッチーなどの3Dモデルは通常なら3Dソフトで動きまでつけるが、モデルを角度を変えて1度ずつグルっと回したものを素材として作り監督が2Dソフトで動かしている。
監督:2話でヤサコ達がサッチーに追いかけられているシーンもこの手法で作っている。普通の人なら時間がかかるやり方だと思うかもしれないが私の場合はこっちの方が早い。手描きに近い動きになる。
■磯監督の印象
泉津井:捉えどころのない人、でも自分の主張すべきところはキッパリ言う。
野村:噂や都市伝説を沢山聞いていたので怖い人かと思ったら全くそんな事は無かった。スケートの織田信成選手に似てる。
監督:噂の半分は事実だがあとは誰かが膨らませている。
■最後に一言
監督:1話は総作画監督の本田さんが凄く頑張ってくれた回、今でもお手本としてなぞっているくらい。
12話はダイチのヒゲを増やしたり音楽をちょっと変えた、26話は最後の方が変わっているので詳しくはコメンタリーを聴いて頂ければわかると思います。
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| イベント | 21:34 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑
>素材が無くても野村さんや井上さんがその場で描いてくれる。
かっこいー
| 名無しさん | 2011/09/13 05:17 | URL |