『HEROMAN』ファン感謝イベント「ENGAGE!」
第一部
プロデューサー南雅彦さん、シリーズ構成大和屋暁さん、クリーチャーデザイン武半慎吾さん
■企画の経緯
・WOWOWのプロデューサーだった人にアメコミのアニメ化について言われていた、そこにスタン・リーが新作を日本のアニメスタジオと一緒に作りたいという話を持ちかけられた
・スタン・リーとの最初の打ち合わせでオモチャがヒーローになるみたいなコンセプトが出てきた
・コヤマさんにはエウレカを作ってた時に声をかけた
・スタンはアメコミでスパイダーマンとか作ってたから絵が描けると思っていたら全く描けなかった、スタンの立ち位置は絵を描くのではなく原作を書く人
■設定
・最初の設定画をスタンに見せたらヒーローマンが細すぎると指摘されもっと重量感のある感じにして欲しいと言われた、スタンがイメージする日本のロボットは"レオパルドン"
・一番時間が掛かったのはヒーローマンとジョーイの服装、最初ジョーイの服装はスパッツだったため「これは女だ」って話に
・企画の段階でタマの大きさは10メートル、派手でもないし小さすぎて街が壊れないし動きも遅いので作画が大変じゃん
・ヒーローマンのデザインは決まってないけど企画が固まったのでPVを作るため大和屋さんが参加、最初の宇宙人でTVシリーズ1クールくらいを想定していた
・次の展開をスタンに聞くと「ヒーローマンは逃げるんだ!」って言われた
・最初は8部構成50話くらいのシリーズを想定してたけど色々あって26話になった、まさかリーマンショックが影響するとは
・アメリカでの売り上げが良ければMR-2とかも出して続編をやりたい
・ゴキブリみたいな宇宙人っていうスタンのメモからゴゴールが生まれた、アメリカでの名前はコゴールだけど"小ゴール"みたいで弱そうだからゴゴールにした
・ジョーイの最初の名前はジョーイ・デュー、スタンが原作ならイニシャルの文字が続いている名前にしてくれってコヤマさんが提案してジョーイ・ジョーンズ(JJ)になった
・他のキャラクターも色々名前が変わっている
ハム→ウィル
トーン→ニック (ト音記号からのネーミング)
・スタンはミーティングでも門限を過ぎるとワイフに怒られるので帰ってしまう
・最初は腕時計型コミュニケーターだったが作画に入っている段階で変更になった(理由はBEN 10に似てるから)
・スタンはカメオ出演するスタン本人のデザイン画を見て「俺の顔はこんなに怖くない、表情集も全部笑顔にしてくれ」と言っていた
・初期のドクターミナミはもっと南さんに似ていた、ちなみにヴェロニカの名付け親も南さん
■ヒーローマンというタイトル
コヤマ:「興味ある?」って感じに企画書を見せられた時「いや、これは無いっす」とは言えなかった、ネーミングがアレな感じだったからもしかして騙されてるかもって
・企画が発表される前は"ヒーローマン"で画像検索すると面白いヒーローマンがたくさん出てきた、お試しあれ
第二部
チーフアニメーターの富岡隆司さん・川元利浩さん、設定制作の和田純一さん
富岡さん:3話グロス回の総作監、8話の冒頭、10話の総作監、14話、19話、26話
和田さん:25話で演出デビュー、2期エンディング演出
■会場にいらした演出と作画スタッフ
森邦宏さん:1話演出、12話絵コンテ・演出とか
三輪和宏さん:4話作監、12話とか
長野伸明さん:メカ作監、2期OP最後のパンチ、スクラッグが爆発するギミックを考えた人
タムラコータローさん:2話演出、9話演出、11話絵コンテ、16話絵コンテ・演出、20話絵コンテ、26話絵コンテ・演出
末田宜史さん:15話演出、17話絵コンテ、18話演出、24話演出
山本尚志さん:7話作監(美形で濃いキャラが特徴)、18話作監、1話の最後(炎の中からヒーローマンが出てくる所の可愛いジョーイ君)
田中俊成さん:メカ・プロップデザイン、戦闘機とか戦車のデザイン
石本剛啓さん:MR-1を作った人
草野剛さん:アイコンデザイン
原口昇さん:音響監督
■大和屋を探せ
富岡さんが参加している回にはシリーズ構成の大和屋さんが隠れキャラとして紛れ込んでいるので探してみると面白い
・HEROMANは2007年の12月にロケハンをやって、キャラ表のラフが2008年の2月に完成した、最終回は放送当日まで作画作業をやっていた
・最終回は富岡さんが作監、川元さんは原画として参加(幼少期の所、トラウマを表現しようとしたら演出の人に犬が怖すぎると言われた)
・1話でヒーローマンが起動してジョーイと見つめ合うシーンは亀井さん
・ヒーローマンに雷が落ちて部屋の中がメチャメチャになるシーンでは富岡さんが描いたタップがどさくさに紛れて飛んでいる
富岡「天井にヒーローマンの頭が当たって天窓を落とそうと思ったがNGだった」
■富岡さんの作監回8話と川元さんの作監回9話
・ゴゴールの描き方が特徴的、富岡さんのは変な決めポーズを取ってたり羽もちょっと違う
・川元さんのゴゴールは設定に忠実、殴られたジョーイが1コマ打ちでグリングリン回るのは川元さん曰く「回したかったから」
・総作画監督制を取ってないので各話毎に作画監督の特徴が出て面白い
・結構コンテに無かったシーンが上がってくることも多かった、12話でコンテに無い背動があったりすると思ったら三輪さんが描いてたり
第三部
メタリカの来日公演に行っていた難波監督が合流
■オモチャがヒーローマンになった理由
日本側はオモチャがヒーローマンになるという設定を必死に考えていたらスタンの返事は「そんなのいらない」
さすが蜘蛛に噛まれてスパイダーマンになるような人が考えることは違った、最終的には南さんが言った「地球の意思」に
■アメリカとのカルチャーギャップ
デート回のシナリオチェックでアメリカ側に「デートでバスは使わない」と指摘された、バスはお金の無い人が乗るものという認識らしい
■締めの一言
南「これから世界に羽ばたいていくヒーローマンをよろしく」
コヤマ「2期やるでしょ」
監督「ヒーローマンは皆がいてこそヒーローマン!」
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| イベント | 05:18 | comments:14 | trackbacks:0 | TOP↑
>スタンがイメージする日本のロボットは"レオパルドン"
スタン・リーが日本のスパイダーマンを気に入っている、ってのは本当だったんや!
| No Name | 2010/11/28 09:28 | URL | ≫ EDIT