押さえておきたいアニメ映画50選 [海外掲示板翻訳]

WELCOME TO THE WORLD OF JAPANIMATION(ジャパニメーションの世界へようそこ)
アニメって何?と思う方もいるでしょうからまずアニメの説明から始めましょう
日本のカートゥーン産業であるアニメは西洋のアニメーションとは比べ物にならないくらい奥の深いものです
アニメは子供に向けられたものでなく大人も楽しめるのです,これはセックスや暴力を意味しません(一部には存在するが)
さらにジャンルが豊富で,ファンタジーからSF,日常のドラマといった幅広い作品があります
アニメーションの良い点は実写映画では失われてしまったニュアンスや感情が描かれている点です
私達は観なければならない50のアニメ映画を集めました,先日リリースされた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」もその中の1本です
このギャラリーを見るとOVAへの言及を数多く見つけることが出来るでしょう
OVAとはオリジナルビデオアニメーションの頭文字をとったもので,ビデオやDVD市場の為に制作されたアニメです
しばしばOVAは大作映画のライバルになる事もあります

SCIENCE FICTION(サイエンスフィクション)
西洋でヒットした最初のアニメは大友克洋の傑作「AKIRA」と言えるでしょう
このため多くの人々はアニメがSFの作品であるかのように思っている事も珍しくありません
SFはアニメと長い深い結びつきがあり,「鉄腕アトム」といった世界で成功を収めたアニメもあります
アニメSFは"メカアニメ"即ち"巨大ロボカートゥーン"と関係が深く,これらの間で生まれたものがガンダムです
ガンダムとはスタートレックとスターウォーズを組み合わせてもまだ足りないくらい巨大なシリーズです
そしてこの中で特に人気なものが画像の「新世紀エヴァンゲリオン」です
メカというジャンルにありながらコメディ,青春,スパイ活動,ジャズ,巨大ロボット達,異星人,宗教的な考えといった沢山のサブジャンルが盛り込まれています

王立宇宙軍 オネアミスの翼(監督:山賀 博之,1987年)
エヴァンゲリオンで有名なガイナックスですが,デビュー映画となるオネアミスの翼からは情熱や野心溢れるアニメスタジオであることが感じられます
冷戦,宇宙開発競争といったブラックコメディと古きよき先駆者のドラマの異なるトーンが心地よく素晴らしいバランスです
脚本/監督を担当した山賀博之はわずか24歳にしてこの映画のメガホンを取りました,ですがその後,監督として大きな成功はしていません
しかし彼の表現主義やスタイルは後のエヴァンゲリオンや数多くのSFアニメに大きな影響を残しました

AKIRA(監督:大友克洋,1988年)
大友克洋のマンガを原作に制作された「AKIRA」はスプローリング,マルチレイヤー,超能力といったインテリジェンスSFアクション映画であり,ナウシカと並び称されるほどの名作です
さらにAKIRAの世界はテロ攻撃による社会の崩壊,政府の腐敗,不満を抱く若者による破壊行為,宗教と科学の衝突といったまるで今の世界を予言しているかのようです
実写が3DCGばかりの今の時代と比べてもAKIRAは価値が落ちる事はありません
2008年にはレオナルド・ディカプリオ主演で映画化の噂が広がりましたがまだ遅れているようです
2010年現在,ヒューズ兄弟が監督候補として挙がっており,交渉中であることが明らかになってます

アップルシード(監督:片山一良,1988年)
士郎正宗原作の「攻殻機動隊」は1995年に映画が製作されましたが,それよりも前の1988年にアップルシードのOVAが作られていたことを忘れてはいけません
ストレートなアクション映画でストーリーを理解し易いように原作からは少し修正されていますがサイボーグアクションは決して失望させません
2004年には長編フルCG映画が製作されましたが魅力は半減してしまいました

機動警察パトレイバー the Movie(監督:押井守,1989年)
「攻殻機動隊」で監督を務めた押井守によるクラシックなキャラクターと細かなアニメーションはここでも健在です
フィルムからはテクノロジーへの不安が感じられ1945年に日本を襲った原子爆弾のような技術創造力と精神的な傷跡が根底にあるように思えます

機動警察パトレイバー 2 the Movie(監督:押井守,1993年)
1992年,日本政府は自衛隊をカンボジアとモザンピークへのPKO活動を許可しました
この映画には監督押井守,脚本の伊藤和典による,政治への恐怖と野放しにされる軍事力への警告メッセージが含まれています
東京に戦車が入るシーケンスは美しく押井監督作品の中で最も素晴らしいシーンと言えるでしょう

マクロスプラス MOVIE EDITION(監督:河森正治,渡辺信一郎,1994年)
全4巻のOVAを編集したもので20分の新作カットが盛り込まれています
作品の核には三角関係があり,トランスフォーマーとトップガンを組み合わせたようなアニメです
日本のアイドル文化やCGによる飛行シーケンス,アクロバットなアニメーションといったクラシックなSFが楽しめます

MEMORIES(1995年)
最初の作品である「彼女の想いで」はPerfect Blue監督の今敏が脚本,アニマトリックスの森本晃司が監督を担当している
2作目の「最臭兵器」は「エヴァンゲリオン」,「人狼 JIN-ROH」,「獣兵衛忍風帖」などにアニメーターとして参加した岡村天斎が監督を務めている
「大砲の街」ではAKIRAを作った大友克洋が監督を務めている

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(監督:押井守,1995年)
哲学的であり,先見の明があり,予言的で,暴力的である,攻殻機動隊はAKIRAに次ぐ素晴らしいSFアニメと言えるでしょう
ウォシャウスキー兄弟のマトリックスに絶大な影響を与え,Production I.G.のデジタルアニメーションはジェームズ・キャメロンにも絶賛されました
マトリックスの他にもJ・J・エイブラムスのスター・トレックやAvatarでも攻殻機動隊の影響を見ることが出来ます

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に (監督:庵野秀明,1997年)
新世紀エヴァンゲリオンはアニメの頂点であり,全26話からなるTVシリーズには思春期の若者,巨大ロボ,キリスト教の概念,そしてペンギンが盛り込まれている
この映画は満足にシリーズを完結させるための矯正的な映画として製作され,黙示録のイメージと畏怖や恐怖といったアイデアが含まれています
さぁカルトに加わりましょう

人狼 JIN-ROH(監督:沖浦啓之,1998年)
攻殻機動隊で監督を務めた押井守が脚本,押井の右腕である沖浦啓之が監督を担当した
陰気で,暴力的,リアルな作画,細かく描写された人間関係による深いストーリー
そして戦争は人間が行うものであり戦争が終わらない理由でもあります

劇場版 カウボーイビバップ 天国の扉(監督:渡辺信一郎,2001年)
全26話のTVシリーズをベースに監督の渡辺信一郎はスタイリッシュ,練られたプロット,SFのアクション映画を上手く制作しました
渡辺監督はジョン・ウー,サム・ペキンパー,ジェームズ・キャメロンの実写トリックを用いておりモノレールのアクションはベストアクションシーンTOP10にランクインしてもおかしくはありません
また脚本の信本敬子は東京ゴッドファーザーズやマクロスプラスでも脚本を担当しており注目したいポイントです
きっとジョス・ウェドンがファイヤーフライの脚本を書くためにビバップを観ていたにちがいありません

新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇(監督:青木康直,1998年)
テレビシリーズから12ヵ月後の世界を舞台にした映画,そしてEndless Waltzはサンプルガンダムとして素晴らしい作品です
1979年に始まったガンダムシリーズはメカロボットアニメの先駆者として,トップをねらえ! やマクロスに影響を与えました
ガンダムの技術を研究するアカデミックな機関さえあるほどで,ガンダムを観る事は歴史を目撃する事なのです

アニマトリックス (2003年)
日本のキーアニメーターが参加した短編アニメーションであるにも関わらず映画3部作に匹敵する出来栄えである
前田真宏,川尻善昭,森本晃司など錚々たるメンバーが監督を務めている

雲のむこう、約束の場所(監督:新海誠,2004年)
青春恋愛映画,政治的な策謀,パラレルワールドをミックスした世界観でありながら観客を90分間で満足させる新海作品です
2002年以降,新海誠は映画の監督を2本短編を1本しか制作していませんが彼はアニメ界の大物になる可能性を秘めています

ベクシル -2077日本鎖国-(監督:曽利文彦,2007年)
鎖国という過去の日本のファシズムとSFを柱に最新のCGアニメーションで制作された映画として話題を集めました
アップルシードのスタッフによるCGのリアリズムはAvatarにも肩を並べるほどです

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(監督:庵野秀明,2007年)
テレビシリーズを再構築し映画化する新劇場版4部作の第1部として公開されました
新劇場版:序はテレビシリーズの1話~6話を映画化したものなので新たなカットを観たい人には期待はずれに終わるでしょう
しかし,最新アニメーション技術やブルーレイの画質には目を見張るものがあります

スタジオジブリ
スタジオジブリの作品は西洋でのリリースが保障された数少ないスタジオの一つです
ナウシカでヒットを飛ばした後,アニメーターの宮崎駿や高畑勲,アニメージュの編集長だった鈴木敏夫らによって1985年6月に設立されたジブリは日本はもちろん,世界中で愛されるアニメスタジオになりました
素晴らしい映画を作り続けていたスタジオジブリは2001年の「千と千尋の神隠し」がオスカーを獲得し,西洋でも地位を確立しました(ミラマックスが「もののけ姫」の公開を試みましたが当時はあまり成功せずに終わっている)
スタジオジブリの作品にはSF(天空の城ラピュタ),戦争(火垂るの墓),ノスタルジア(おもひでぽろぽろ),ファシズム(紅の豚)といった日本アニメーション界のジャンルの広さを窺うことが出来ます

風の谷のナウシカ (監督:宮崎駿,1984年)
ナウシカはモダンアニメの中核と言うべきアニメ映画です
アニメ雑誌に連載された宮崎駿の漫画を原作に制作されたこの作品が作られた後にスタジオジブリが設立されています
そしてクライマックスシーンの原画を担当したのは90年代アニメ界を席巻するエヴァンゲリオンを作り出した庵野秀明でした

天空の城ラピュタ (監督:宮崎駿,1986年)
スタジオジブリとしての初作品として公開された本作品はナウシカのような文明,テクノロジーにテーマを置いた映画になりました
炭鉱町のモデルはイギリスのウェールズであり,宮崎監督自身も訪れています

となりのトトロ (監督:宮崎駿,1988年)
スタジオジブリのロゴと共に現れるこのふわふわした生き物を知っていましたか?
これはトトロといっておなかの大きな愛すべき森の住人です
例えるなら日本のオズの魔法使いのような映画であらゆる世代の子供達に愛されています

火垂るの墓 (監督:高畑勲,1988年)
ジブリを除いてどのスタジオが火垂るの墓のような映画を作れるでしょうか,まして,トトロと二本立てで公開出来るでしょうか?
この作品は素晴らしいアニメ映画であり強い反戦のメッセージが込められています,全ての政治家に見てもらいたい映画です

魔女の宅急便 (監督:宮崎駿,1989年)
角野栄子の児童文学を原作にした「魔女の宅急便」はトーンは陽気ですがテーマは「千と千尋の神隠し」に似たものがあります
何にでもこだわる宮崎監督は風にたなびく女性のスカートを正確にアニメートするため一日中スケッチをしていたそうです
アニメーターライフとはかくも厳しいものなのです

おもひでぽろぽろ (監督:高畑勲,1991年)
高畑監督はタイムフレームによってアニメーションスタイルをスイッチします
映像にはリアリズムにおいて徹底的に注意を払い,演技も音声を事前にレコーディングするプレスコという手法がとられています

紅の豚 (監督:宮崎駿,1992年)
どんな宮崎映画でも飛行機や空に恋をしている男性と出会うことが出来るでしょう
監督は幼少時代に飛行機などをスケッチすることでアートのスキルを高めていきました,ナウシカに出てくるファンタジックなエアークラフトもこの時の知識が生かされています
ポルコが雲のように隊列をなして飛ぶ飛行機の幻を目撃するシーンはジブリ映画の中でも最も素晴らしいシーンの一つです

平成狸合戦ぽんぽこ (監督:高畑勲,1994年)
高畑の作品は宮崎とは違い多作ではなく,冒険もしません
ですが西洋の視聴者にとって高畑の映画からは多くの日本文化を発掘する事が出来るでしょう

耳をすませば (監督:近藤喜文,1995年)
映像からはまるで本物の東京であるかのような風景,アパートや教室のセットやデザインからはアニメーターがメガホンを取ることで本当に生きているかのような印象を受け取れます
しかし,悲しくも監督の近藤喜文は1998年に大動脈解離のため47歳の若さでこの世を去ってしまいました
近藤氏の死はスタジオジブリが後継者を失い,今でも後継者の選定に頭を悩ませる事になりました

もののけ姫 (監督:宮崎駿,1997年)
他の宮崎映画より長編で,シリアスではありますが視聴してみる価値のある作品です
ジェームズ・キャメロンがAvatarで自然に対するテーマに取り組む10年以上前にジブリは緑のメッセージが込められた映画を作っています
宮崎作品の中でも最も高予算であり日本では大ヒットした映画となりました

千と千尋の神隠し (監督:宮崎駿,2001年)
オスカー獲得とテレビへの露出によりイギリスの観衆から最も認識されているジブリ映画となりました
日本だけでも2億ドル以上を稼ぎ出しアニメのヒットには巨大ロボを必要としない事が証明されました,興行成績は今でも日本一です

ハウルの動く城 (監督:宮崎駿,2004年)
ダイアナ・ジョーンズのファンタジー小説から構成されているが最後は宮崎の手が加えられている
英語版でも年老いたソフィーをジーン・シモンズ,荒地の魔女をローレン・バコール,ハウルをバットマンのクリスチャン・ベールが担当し,素晴らしい英語吹替え版になっています

崖の上のポニョ (監督:宮崎駿,2008年)
子供向けの作品としてはとなりのトトロ以来の映画となりました
海の中のシーンや海岸の町を襲う津波シーンは必見です

FAMILY
スタジオジブリと言えば家族向け作品の代名詞です
上の画像は「太陽の王子 ホルスの大冒険」という映画で宮崎駿と高畑勲が手がけた作品でした
私は皆さんにジブリのアニメだけで終わってほしくはありません,
日本では海外でリリースされていない多くの素晴らしい家族向けアニメ映画があるのです

太陽の王子 ホルスの大冒険 (監督:高畑勲,1968年)
60年代後半の日本アニメーション界は早さと安さを追求するあまり終焉の危機に晒されていました
高畑らスタッフと東映の衝突で3年もの制作期間を費やし映画は完成しましたが,当初の4倍以上の制作期間になってしまいました
当時は労働運動が盛んな時代で高畑や宮崎も労働組合員だったため左翼的なメッセージも込められています

ルパン三世 カリオストロの城 (監督:宮崎駿,1979年)
宮崎駿の初監督作品を選出しない理由があると思いますか?
カートゥーンのような面白さがあり,宮崎特有の冒険の楽しさが感じられます
スピルバーグもカリオストロを「最高の冒険映画の一つ」と絶賛し,レイダース/失われたアークでカーチェイスのシーンを引用したと言われています

ウインダリア (監督:湯山邦彦,1986年)
藤川桂介の小説を原作に農業社会と未来の武器を混ぜ合わせた世界観が特徴です
西洋版ではリカット,手直しがされているため日本バージョンを探してください

劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 (監督:湯山邦彦,1999年)
1999年,イギリスでは10.7ミリオン以上を稼ぎましたが2001年の劇場版第3段では0.5ミリオン程度に終わりました,流行ですね
ちなみに海外版では日本版にはなかったナレーションが含まれています

千年女優 (監督:今敏,2001年)
パーフェクト ブルーを作った今敏作品の中では典型的な作品で一番劣っている作品かもしれません
フラッシュバックとカメラワークが上手い作品ですが映画と現実の世界を取り外すことへの可能性はまだ感じられません

東京ゴッドファーザーズ (監督:今敏,2003年)
サイコセクシャル映画のパーフェクト ブルーで知られる今敏,しかし暖かさと感情移入が出来る作品です
美しいアニメーションとクリスマスという舞台設定が不思議なリアリズムを生んでいる,そしてアクションを凝縮したラストの15分間は素晴らしいものです

時をかける少女 (監督:細田守,2006年)
日本の有名なSF小説を基にアニメ映画化された本作品は口コミや映画祭で注目を集め,日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞にも選ばれました
エヴァゲリオンの貞本義行によるキャラクターデザインとカラフルなアニメーションはまるで宮崎のスタイルを彷彿とさせます

秒速5センチメートル (監督:新海誠,2007年)
新海誠は次世代の宮崎と呼ばれています
この作品は「雲のむこう、約束の場所」のようなファンタジー映画とは違い,リアリズムを追求したアニメーションにより美しさや悲しみを感じる事が出来ます
3つの話からなるプロットは典型的なティーンのドラマですが,深い感銘を受ける感動的な作品です

ANIME IN-EXTREMIS(死に臨むアニメ)
日本のホラーには恐ろしくバイオレンスな表現と露骨な性表現をブレンドします
ここに示すものは氷山の一角でありホラーアニメの多様さが分かります

吸血鬼ハンターD (監督:芦田豊雄,1985年)
1985年に製作されたので現代のアニメーションと比べると多少古いですがディズニーが「コルドロン」を作った同じ年に日本が製作したダークファンタジーのアニメ映画として印象的です
日本にはキリスト教徒が1%にも満たないため,西洋の吸血鬼神話を変にミックスした作品です

超神伝説うろつき童子 (監督:高山秀樹,1988年)
1990年代,AKIRAはイギリスに日本のアニメーションを知らしめましたが,うろつき童子も上手いマーケティングのため第2のベストセラーアニメになりました
アダルトアニメでありながらデーモンの戦いはアニメーションの品質が高く,スタジオジブリとは正反対にある作品です

PERFECT BLUE (監督:今敏,1998年)
AKIRAのアシスタントとしてキャリアをスタートした今敏の監督デビュー作品です
当初は実写スリラー映画として予定されていましたが資金が大幅に削減されたためアニメ映画となりました
暴力と性描写があるため決して子供向けではありません

獣兵衛忍風帖 (監督:川尻善昭,1993年)
日本が世界から孤立していた200年前の徳川幕府が舞台ですが歴史を学ぶために観るのであれば失望するでしょう
この映画の素晴らしいポイントはチャンバラにあります,そしてグロテスクな敵やセックスシーン,暴力....
川尻は90分の間に息を呑むヒマも与えてくれません,陽気なアクションホラーでありながらアニメーションは驚異的です

BLOOD: THE LAST VAMPIRE (監督:北久保弘之,2000年)
技術革新を推し進めるProduction I.Gは50分の上映時間,全てシーンをコンピュータで仕上げを行いデジタルアニメーションをもう一つの段階まで引き上げました
2000年というデジタルアニメーション元年に作られたにも関わらず,2009年後に作られた実写映画版より遥かに良く出来ています

MIND SCRAMBLERS(マインドスクランブラー)
西洋にもラルフ・バクシやブラザーズ・クエイ,ヤン・シュヴァンクマイエルのような素晴らしいアニメーション作家がいますが西洋のアニメーションはアンダーグラウンドに隠れてしまうという違いがあります
日本ではビッグネームを引き合わせたり,外国の才能をアニメにもたらせることで変化を付けています

ゴルゴ13 (監督:出統,1983年)
暴力と性描写を多用した2億部を超える伝説のマンガをアニメ映画化した作品でした
劇中で初めてCG(ヘリコプター)を使用した事でも有名です

天使のたまご (監督:押井守,1985年)
イノセンスを観た方なら分かると思いますが重々しい内容を含むため初期の押井作品は避けるべきかもしれません
押井は暗くシュールで,不気味な風景や外の世界の怖さからデヴィッド・リンチ作品であるかのような印象を受けます
見つけにくい作品ではありますが一見の価値があります

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録 (監督:幾原邦彦,1999年)
良いアニメ作品リストを作るのであればショウジョアニメをフィーチャーしなくてはなりません
少女アニメには華奢なヴィジュアルや同性愛が背後に隠れている事から輸出されることがあまりありませんがウテナはイギリスでも観る事が可能です

怪童丸 (監督:若林漢二,2001年)
薄もやがかかったかのようなエフェクトにより,アニメーションのディティールやデザインを観たい人は不満を感じるでしょう
決して主流のアニメではないが催眠術のような印象を受けるでしょう

R.O.D -READ OR DIE- (監督:舛成孝二,2001年)
紙を変幻自在に操るヒロインの能力は80年代の短命なアメリカのテレビシリーズを観ているかのようです
アニメーションデザインも良く,特にアクションシーンは一見の価値があります

インターステラ5555 (監督:竹之内和久,2003年)
フランスのテクノロッカー,ダフト・パンクが自身のアルバムのために松本零士とコラボレーションした作品でした
アニメが多才であることの良い例と言えるでしょう

パプリカ (監督:今敏,2006年)
デジタルアニメーションになり今敏の革新的なストーリーテリングとビジュアルが強く実を結んだ作品となりました
しかしながら「妄想代理人」を一年前に完成させていた事と比較するとパプリカは幾分,平凡な作品に見えてしまいます

鉄コン筋クリート (監督:マイケル・アリアス,2006年)
アメリカのCGクリエイター,マイケル・アリアスの監督作品であり50年代,60年代の日本を見事にキャプチャーしました
まるで触れることが出来るかのようなアニメーションで視聴者は煙やスモッグの臭いまで感じ取れそうです
記事:http://movies.sky.com/50-anime-you-must-see
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
↓コメント
[ikillchickenさん(カナダ)]
ウインダリアの所に使われてる画像ってオネアミスのシーンだと思うんだけど
[Beltane70さん]
そうだよね,私もウインダリアのところの画像はオネアミスの翼の物だと思う
[12skippy21さん(イギリス)]
かなり広範囲だけど良いリストだね,私は「デッド・リーブス」や「マインド・ゲーム」くらいしか観てこなかったから
でもタイトルの"50-anime-you-must-see"はTVシリーズと勘違いされそう
[Kruszerさん(ミネソタ州)]
テレビシリーズを観てないのに映画を観ろって言われても魅力は半減すると思うぞ
水泳初心者をいきなり深いプールに投げ込むようなもんだって
[DragonsRevengeさん]
エヴァとかはテレビ版を観て無いと理解できないよね
[Keyさん(インディアナ州)]
悪くないリストだけど「エスカフローネ」が無いぞ
エスカフローネはテレビシリーズの知識も必要ないし素晴らしいファンタジー作品なのに
スプリガンやアーミテージ・ザ・サード,妖獣都市なんかも良いね
[Xagorさん]
RODみたいなOVAまで含めちゃうならもっと良い作品があったのに
[EricJさん]
イギリスじゃまだジャパニメーションなんて呼んでるの? こっちでは時代遅れのように聞こえるわ
だいたい21世紀にもなって"アップルシード", "人狼 JIN-ROH", "おもひでぽろぽろ", "獣兵衛忍風帖"や"超神伝説うろつき童子"を観るヤツがいるか??
[TheTheoryさん(ペンシルベニア州)]
...um, yes?
[ikillchickenさん(カナダ)]
アップルシードやうろつき童子を捨てることは理解できるが人狼は名作だぞ
[egoistさん]
私も人狼は好き,アニメーションに時代遅れを感じることも無いし
良いリストだけどここにTHE END OF EVANGELIONを置く事と紛らわしくなるな
[Zin5kiさん(イギリス)]
ジャパニメーションとは言わんよ,この言い回しはあんまり好きじゃない
[vivazaさん]
wow. nice list.
(http://www.animenewsnetwork.com/)
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
機動警察パトレイバー2 the Movie [Blu-ray] | |
![]() | バンダイビジュアル 2008-07-25 売り上げランキング : 6540 おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
- 関連記事
-
- ローカライズについて [海外掲示板翻訳]
- 日本から景気回復を学ぶ [海外掲示板翻訳]
- 押さえておきたいアニメ映画50選 [海外掲示板翻訳]
- 口に合わなかった日本の食べ物は? [海外掲示板翻訳]
- 日本のゲーム産業は遅れをとってしまったのか? [海外掲示板翻訳]


| 海外掲示板 | 00:42 | comments:129 | trackbacks:0 | TOP↑
まさかの1
| | 2010/05/04 01:09 | URL |