アニメ映画『ねらわれた学園』試写会&特別講義[レポート]
スタッフ:
原作 - 眉村卓
監督 - 中村亮介
アニメーション制作 - サンライズ
脚本 - 内藤裕子、中村亮介
キャラクターデザイン・総作画監督 - 細居美恵子
美術監督 - 金子英俊
画面設計 - 清水健一
イメージ美術 - 吉田ヨシツギ
色彩設計 - 小針裕子
撮影監督 - 五十嵐慎一
CGディレクター - 菅友彦
特殊効果 - 谷口久美子
編集 - 肥田文
音響監督 - 清水洋史
音楽 - 村井秀清
配給 - 松竹
製作 - ねらわれた学園製作委員会(サンライズ、アニプレックス、ソニー・ミュージックエンタテインメント、バンダイナムコゲームス、松竹)
司会:寺西史(プロデュサー)
登壇者:中村亮介(監督)、木内秀信(声優)、平山理志(サンライズプロデューサー)、安藤紘平(理工学術院教授)
■「ねらわれた学園」をアニメ映画化したきっかけは?
・平山Pからの提案、中村監督がマッドハウスを退社したと聞いたので声をかけた。平山Pは中村監督の「走れメロス」を手伝っていた経緯もあり彼だったら映画もイケると思った。
・他の候補作品では「戦国自衛隊」などが挙がっていたが実写だから面白い作品をアニメにしても意味が無いのでボツになったとか、それに時代考証も大変
■39年前の原作を今の時代に合うように持ってこれる自信はありましたか?
監督:これならやれると思っていたし、30年以上も愛されている作品には時代を超えて人に訴えるものがあると考えている
だが作品の時代背景など、どうしても古い部分があるので今の時代に合うものに変えなくてはいけない。時代を超えて人に訴える部分を自分で理解して今の時代に合うものに置き換える必要があった。
■今の時代に合う様に盛り込んだエッセンスなどは?
監督:原作ではファシズムに対しての警鐘についてであるが、これを現代に持ってきても受け入れられない。
超能力もテーマに密接に関わる要素にしないと超能力を登場させる意味が無くなってしまう。
■実写であればリテイクが出るようなハレーション、レンズゴーストを画面いっぱいに使っている理由は?
監督:あくまで絵であることが2Dの魅力だと思っていて、イラスト的に全編をまとめたいと思っていた
ノイズのようでありながらリアリティやエモーショナルな部分を描きたかった。
実写と違いアニメーションは全てが作為で出来ているが、観ている瞬間は作為を感じないというのが理想的である
■画面について
監督:CGやレイヤーをを何層にも重ねているのでデータが重くなってしまい1コマ撮影するのに15分くらいかかってしまった。(冒頭で砂時計が発光するカット)

監督:回想シーンは美術をイラストレーターの吉田ヨシツギさんが担当し、絵であることを主張するような画面作りをしている
ここだけ線が一本線ではなく太さを変えたり途切れさせたりしている。キャラクターデザインの細居美恵子さんが動画までを担当してここまでの仕上がりに出来た。
このあたり






■質疑応答
●コミュニケーションにおいて今の世代に伝えたかったことはなんですか?
●対立するテレパシー能力者と言葉でコミュニケーションする地球人の結末をぼかして描いた理由はなんですか?
監督:表現を優先すべきか分かりやすさを優先すべきか自分の中でもジレンマがあった。作品のテーマであるコミュニケーションは自分の中でも整理できてない部分があり、自分が全力で考えた表現を見せることしか出来ないと思った。なのでラストの部分は自分の表現を優先させている。
どちらが正しいというわけではなく、テレパシーで心の中が全て伝わるというのがコミュニケーションなんだろうか、
ケータイやネットで繋がるのがコミュニケーションなんだろうか。これなら面と向かっていながらもケンジに想いが伝わらないナツキの方が本来のコミュニケーションなのではないのだろうかと。でもこれが全てではないからラストの表現になった。
劇場の来場者特典として色紙もらえます。

原作 - 眉村卓
監督 - 中村亮介
アニメーション制作 - サンライズ
脚本 - 内藤裕子、中村亮介
キャラクターデザイン・総作画監督 - 細居美恵子
美術監督 - 金子英俊
画面設計 - 清水健一
イメージ美術 - 吉田ヨシツギ
色彩設計 - 小針裕子
撮影監督 - 五十嵐慎一
CGディレクター - 菅友彦
特殊効果 - 谷口久美子
編集 - 肥田文
音響監督 - 清水洋史
音楽 - 村井秀清
配給 - 松竹
製作 - ねらわれた学園製作委員会(サンライズ、アニプレックス、ソニー・ミュージックエンタテインメント、バンダイナムコゲームス、松竹)
司会:寺西史(プロデュサー)
登壇者:中村亮介(監督)、木内秀信(声優)、平山理志(サンライズプロデューサー)、安藤紘平(理工学術院教授)
■「ねらわれた学園」をアニメ映画化したきっかけは?
・平山Pからの提案、中村監督がマッドハウスを退社したと聞いたので声をかけた。平山Pは中村監督の「走れメロス」を手伝っていた経緯もあり彼だったら映画もイケると思った。
・他の候補作品では「戦国自衛隊」などが挙がっていたが実写だから面白い作品をアニメにしても意味が無いのでボツになったとか、それに時代考証も大変
■39年前の原作を今の時代に合うように持ってこれる自信はありましたか?
監督:これならやれると思っていたし、30年以上も愛されている作品には時代を超えて人に訴えるものがあると考えている
だが作品の時代背景など、どうしても古い部分があるので今の時代に合うものに変えなくてはいけない。時代を超えて人に訴える部分を自分で理解して今の時代に合うものに置き換える必要があった。
■今の時代に合う様に盛り込んだエッセンスなどは?
監督:原作ではファシズムに対しての警鐘についてであるが、これを現代に持ってきても受け入れられない。
超能力もテーマに密接に関わる要素にしないと超能力を登場させる意味が無くなってしまう。
■実写であればリテイクが出るようなハレーション、レンズゴーストを画面いっぱいに使っている理由は?
監督:あくまで絵であることが2Dの魅力だと思っていて、イラスト的に全編をまとめたいと思っていた
ノイズのようでありながらリアリティやエモーショナルな部分を描きたかった。
実写と違いアニメーションは全てが作為で出来ているが、観ている瞬間は作為を感じないというのが理想的である
■画面について
監督:CGやレイヤーをを何層にも重ねているのでデータが重くなってしまい1コマ撮影するのに15分くらいかかってしまった。(冒頭で砂時計が発光するカット)


監督:回想シーンは美術をイラストレーターの吉田ヨシツギさんが担当し、絵であることを主張するような画面作りをしている
ここだけ線が一本線ではなく太さを変えたり途切れさせたりしている。キャラクターデザインの細居美恵子さんが動画までを担当してここまでの仕上がりに出来た。
このあたり








■質疑応答
●コミュニケーションにおいて今の世代に伝えたかったことはなんですか?
●対立するテレパシー能力者と言葉でコミュニケーションする地球人の結末をぼかして描いた理由はなんですか?
監督:表現を優先すべきか分かりやすさを優先すべきか自分の中でもジレンマがあった。作品のテーマであるコミュニケーションは自分の中でも整理できてない部分があり、自分が全力で考えた表現を見せることしか出来ないと思った。なのでラストの部分は自分の表現を優先させている。
どちらが正しいというわけではなく、テレパシーで心の中が全て伝わるというのがコミュニケーションなんだろうか、
ケータイやネットで繋がるのがコミュニケーションなんだろうか。これなら面と向かっていながらもケンジに想いが伝わらないナツキの方が本来のコミュニケーションなのではないのだろうかと。でもこれが全てではないからラストの表現になった。
劇場の来場者特典として色紙もらえます。

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